【パリ時事】フランスのカトリック教会内で聖職者による未成年者に対する性的虐待が明らかになった問題で、仏司教協議会は教会資産を売却するなどして被害者に補償する方針を決めた。補償額は一律でなく、独立機関が申告を受け、個々の被害内容に応じて今後決定する。仏メディアが報じた。

 独立調査委員会は約2年半にわたり、教会や裁判所などの記録の調査と被害者らへの聞き取りを実施。10月5日に公表した報告書によると、1950年以降に聖職者2900〜3200人が、少なくとも推計21万6000人の未成年に性的虐待を加えた。被害者の約8割は男の子で、当時の年齢は10〜13歳に集中しているという。

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