テスラ、顧客に無断でUSB端子やワイヤレス充電省略したEVを出荷。半導体不足影響か
そこには穴だけがあります


テスラは購入者への通知もなしに本来装備されているはずのUSB端子を省略したEVを出荷しはじめている模様です。11月11日から出始めた報告では、センターコンソールにあるはずのUSB-C端子がなく、端子の形の穴だけがぽっかりとあいているとのこと。またワイヤレス充電機能や後部座席用のUSB端子も削除されているという報告もあります。

購入者は、EVが届けられてから運転席に座って初めて、そこにあるはずの機能が無いことに気づき、ネットで調べて同じような報告があることを知るパターンが多いようです。USB端子やワイヤレス充電のパーツはコスト的には大したものではないかもしれませんが、ドライバーや同乗者にとっては移動中にスマートフォンなどを充電しておくための重要な機能です。

世界的な半導体不足が長引くなか、テスラは生産台数の面では他の自動車メーカーに比べ影響を最小限にとどめて健闘しています。しかし、顧客サービスの面で言えば、しばらく前に広報部門を廃止し、顧客コミュニケーション部門もないという、よく言えば自動車業界の常識にとらわれない体制を敷いています。ただそれは悪く言えば品質に多少問題があってもメディアによく持ち上げられるテスラ車と、ポッドキャストに出演してマリファナを吸い、新型コロナウイルスを軽視し、自社株や暗号通貨の価格に影響するツイートを繰り返してきた個性的なCEOの人気に甘えた殿様商売なのかもしれません。

https://japanese.engadget.com/tesla-ships-e-vs-with-usb-ports-removed-in-some-cases-223056486.html?guccounter=1