10月の衆院選に新潟5区から出馬し、小選挙区で落選し、比例で復活した自民党の泉田裕彦衆院議員が29日、自身の公式ツイッターに、今衆院選について「裏金を要求された。断ったら選挙が大変だった」という趣旨の文章を投稿した。何が裏金に当たるかや、誰に要求されたかは明らかにしていないが、関係者に波紋を広げている。

 泉田氏は29日午後、ツイッターに「総選挙の闇 新潟5区」と題して投稿。「2〜3千万円の裏金要求をされました。『払わなければ選挙に落ちるぞ』という文脈でした」と書いた。

 「広島で事件があったばかりでよくやる」と、2019年参院選広島選挙区の買収事件を念頭に置いたとみられる感想もあった。要求は「違法行為」だとして断ったと記した。

 ただ、何が裏金に相当するのかや誰がいつ要求したかは明らかにしていない。同日夜、同じ題で「続き」とする投稿もあった。

 泉田氏の事務所は新潟日報社の取材に対し、これらが本人の投稿であることを認めた。事務所によると、泉田氏はこの日、国土交通政務官として公務に当たっていた。国交省を通じた取材では、泉田氏本人とは連絡がつかなかった。

 こうした投稿に、5区内の自民県議の1人は取材に対し「誰がどうしたのか、何を指しているのかも不明で対応することはない」とコメント。泉田氏の選対関係者の1人は「誰なのか明らかにしないと、無関係の人間があらぬ疑いをかけられて困る」と話した。

新潟日報 2021/11/30 10:47
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