12/23(木) 8:18
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読売新聞オンライン

生活保護担当の市職員が男性に「知能足りない」…市長「あってはならない言動」
八王子市役所

 東京都八王子市で生活保護を担当するケースワーカーの30歳代の職員が、精神疾患の既往症がある受給者の男性(41)に対し「知能が足りないとわかってるなら、おとなしくしてなよ」などと暴言を繰り返していたことがわかった。石森孝志市長は22日の定例記者会見で事実関係を認め、陳謝した。

 男性の代理人らによると、男性は対人関係、感情が不安定になりやすい「境界性パーソナリティー障害」の既往症がある。

 男性は11月、親族との同居費用を巡って市役所の窓口で口論となり、近くのドアを使って首つり自殺を図った。12月1日には市に電話し、この職員から「自殺未遂したからってな、容赦しねえぞ」「知能も境界レベルなんでしょ。自分の都合のいい解釈しすぎなんだよ」などの暴言を受けたという。

 男性は電話でのやり取りを録音しており、代理人側は「差別と偏見に基づく発言。個人の人格の独立を否定している」などとして20日、市に対応の改善などを申し入れた。市は男性側に謝罪した。

 石森市長は会見で「あってはならない言動。心から謝罪し、研修などを通じ市民への細かい対応ができるよう心がけたい」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f2f092a029f657276097574ff1b9386ed6da3648