丹下健三設計の旧県立体育館 利活用で費用面が課題に

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20220118/8030012015.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

世界的な建築家の丹下健三が設計し、長年親しまれてきた香川県の旧県立体育館について、
県が今後の利活用の案を民間から募ったところ、自前では耐震改修をまかなうことができないとする
業者が多く、利活用に向けて費用面での課題が浮き彫りになっています。

高松市にある「旧香川県立体育館」は、世界的な建築家、丹下健三が設計を手がけて昭和39年に完成し、
その独特な外観から「船の体育館」として親しまれてきましたが、老朽化が進んだ一方で
耐震改修のめどが立たず、平成26年9月に閉館しその後は倉庫として使われていました。

ただ建築物としての価値が高いとして、保存や利活用を求める声があがっていたことなどから、
県は去年、施設改修などにかかる費用は県側が負担しないことを条件に、
民間の業者から、利活用の方法についての提案を募りました。

そして、17日募集結果が公表され、民間業者から集まった10の提案のうち9つは、
耐震改修は民間では担えず費用もまかなえないとしていたほか
耐震改修をせずに展示すべきとする案もあったということです。

香川県教育委員会の工代祐司教育長は「厳しい調査結果だった。
ただ文化財として活用する考えはなく、今後、新たな県立体育館ができるまでに利活用の方針を決めたい」
と話していて、利活用に向けて、費用面での課題が改めて浮き彫りになっています。

01/18 06:53