皇居で新春恒例の「歌会始」 お題は「窓」 1万4000首近く
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2022年1月18日 12時27分

新春恒例の「歌会始」が18日、皇居で行われました。

ことしの「歌会始」のお題は「窓」で、全国と海外から合わせて1万4000首近くの短歌が寄せられました。

ことしも皇居 宮殿で、去年同様、陪聴する人の数を大幅に減らし、歌を詠み上げる人にフェイスシールドをつけてもらうなど、感染防止対策を徹底して行われました。

はじめに入選した10人の歌が天皇皇后両陛下や皇族方の前で、古式にのっとって披露されました。

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続いて皇族方の歌が披露され、秋篠宮ご夫妻の次女の佳子さまは、秋のある日、部屋の窓を開けると、金もくせいの甘い香りが風に乗って漂ってきた時のうれしい気持ちを「窓開くれば 金木犀の 風が入り 甘き香りに 心がはづむ」と詠まれました。

秋篠宮さまは、感染拡大の影響が多くの学校でも続いた中、校庭で児童や生徒が元気に過ごす姿を目にし、ひとときの安心感を覚えた時のことを「窓越しに 子ら駆け回る 姿を見 心和みて くるを確かむ」と詠まれました。

皇后さまは、上皇ご夫妻に代わって暮らし始めた皇居の「御所」からの大きな木々の眺めを、ご夫妻への感謝の気持ちを新たにしながら「新しき 住まひとなれる 吹上の 窓から望む 大樹のみどり」と詠まれました。

最後に天皇陛下の「世界との 往き来難かる 世はつづき 窓開く日を 偏に願ふ」という歌が詠み上げられました。

天皇陛下は、去年に続いて感染拡大の収束を願う気持ちを詠み、大きく落ち込んでいる世界との人々の往来が再び盛んになる日の訪れを願われました。

来年の歌会始のお題は「友」で、「友」の文字が詠み込まれていればよく、「友人」や「友好」のような熟語にしてもかまいません。

作品は、18日から9月30日まで受け付けられます。

愛子さま 初めての歌 寄せられる

先月、20歳の誕生日を迎え、成年皇族となった天皇皇后両陛下の長女の愛子さまは、歌会始に初めて歌を寄せられました。

愛子さまは、学習院の中等科や高等科のころ、学校の課題で歌を詠んでいたということで、お題の「窓」を詠み込んで「英国の 学び舎に立つ 時迎へ 開かれそむる 世界への窓」と歌にされました。

この歌は、愛子さまが、学習院女子高等科の2年生の夏休みにイギリスでサマースクールに参加された時のことを詠まれたものです。

初めて外国の学校を訪れ、歴史の重みを感じさせる建物を前にした時、今、ここから世界が開かれようとしていると、イギリス滞在への期待に心を弾ませた気持ちを歌にされたということです。

側近の1人は「20年間の中で、いちばん印象深かったことをお詠みになったのではないか」と話しています。

愛子さまは、学習院大学の学業を優先し、18日の歌会始への出席は控えられました。


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※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。


※関連リンク
令和4年1月〜3月
令和4年歌会始の御製・御歌・詠進歌(令和4年1月18日発表)