HTB北海道ニュース 1/19(水) 0:19

 17日、北海道の浦河町で、絶滅危惧種のオオワシが衰弱し、飛べなくなっているのが見つかりました。治療が行われましたが、鉛中毒で死にました。野鳥の鉛中毒死が確認されたのは北海道で今シーズン初めてです。
 苦しそうに呼吸し、時折、奇声をあげるオオワシ。
 17日、日高の浦河町で、衰弱し飛べない状態で見つかりました。血液の濃度などから鉛中毒とわかり、解毒剤を打つなどの治療が行われましたが、17日夜に死にました。
 鉛中毒は、ハンターがライフルで撃って放置したシカなどの体内に残る鉛弾の破片を、オオワシなどの猛きん類が肉と一緒に飲み込むことで発症します。今回のオオワシも、レントゲンで胃の中にライフルの破片とみられる影が2つが確認されました。
 オオワシやオジロワシなど大型猛きん類の鉛中毒死が大量に発生したことから、北海道では2000年からエゾシカ猟での鉛弾の使用が禁止されていますが、鉛中毒の被害はその後も毎年確認され、後を絶ちません。
 本州以南では鉛弾の使用は禁止されていませんが、山梨県でクマタカの鉛中毒も見つかっていて、環境省は去年11月、狩猟で使う鉛弾の使用を2025年度から段階的に規制し、2030年度には鳥類の鉛中毒を、全国でゼロにすると発表しました。しかし相次ぐ希少種の鉛中毒死を前に、関係者の中からは規制の前倒しを望む声もあがっています。

HTB北海道ニュース
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