長崎大学病院など長崎市にある主な4つの病院は、新型コロナの急速な拡大で通常医療に支障が出ていて、
今後も医療従事者の人手不足による診療制限も強く懸念されることから「医療崩壊が間近に迫っている」として、
いわゆる「3密の回避」など基本的な感染防止対策の徹底を呼びかける声明を発表しました。

声明を出したのは、いずれも長崎市の長崎大学病院、長崎みなとメディカルセンター、長崎原爆病院、それに済生会長崎病院です。

声明では、県内では新型コロナウイルスの感染者が直近1週間では1000人を超える勢いで急増していて、
中等症の患者が増え、長崎市内の病院では多くの一般病床を縮小しているとしています。

看護師や医師を新型コロナの診療に注力せざるを得ず、重症患者や緊急を要する患者への治療を優先し、
入院の延期を依頼する事態も起きているとしています。


声明では、去年1月と4月に続いて「医療崩壊の危機が間近に迫っている」非常事態だとして、
市民に対し、いわゆる「3密」の回避や換気の徹底、不織布マスクの着用、手や指の消毒などの感染対策を徹底するとともに、
接種券が届いた場合は速やかに3回目のワクチンを接種するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20220119/5030013877.html