新型コロナウイルスの感染拡大が続く大阪府で7日、軽症中等症病床の使用率が103・5%に達した。「第6波」で100%を超えるのは初めて。府は病床逼迫(ひっぱく)を受け、外来診療からの入院基準を「中等症II以上」に限定するよう医療機関に要請した。

 府によると、7日時点の軽症中等症患者は3295人で、府が確保する軽症中等症病床(3183床)を上回った。このうち265人は、医療機関が臨時で設けた病床で治療を受けており、入院できていない人はいないという。

 府は、入院基準を「中等症I、II以上」「65歳以上で重症化リスクがあり、発熱が続くなど中等症への移行が懸念される患者」などとしている。しかし、病床逼迫を踏まえ、医療機関が外来診療をした患者をそのまま入院させる場合は、血中酸素飽和度が93%以下で酸素投与が必要な「中等症II以上」の患者に絞るよう5日付で通知した。(浅沼愛)
朝日新聞社

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