2022/02/16 18:00
「10万円超の最新iPhoneがなぜか1円」携帯キャリアがスマホの投げ売りに走る意外なカラクリ

2021年秋発売の「iPhone 13 mini」が、今さまざまなところで「1円」で投げ売りされている。アップルストアでは約10万円で販売されている最新機種が、なぜここまで安いのか。ジャーナリストの石川温さんは「携帯キャリアはデータ通信量を稼ぐために、赤字覚悟で最新のスマホを投げ売りしている」という――。

(中略)

例えば、auで売られているiPhone 13 mini 128GBの場合、本体代金は10万1070円となっている。

ここに「対象機種限定特典」として3万2509円、「他社からの乗り換え」として2万2000円の割引を提供。残りの額が4万6561円となる。

1円での購入は「スマホトクするプログラム」という24回の分割払いへの加入が条件となるが、23回分はそれらの割引が適用されるため、本体代金については契約から23カ月間は1円しか支払わなくていい。24回目の支払時に残りの額となる4万6560円が設定されている。

この24回目の支払いは、端末をauに返却すれば請求されない仕組みとなっている。つまり、この1円というのは「24回目の支払い前に端末を返す」という「2年間のレンタル契約」といった方が実態に近いと言えるのだ。

(中略)

総務省による改正電気通信事業法では「回線契約している人」に対しては2万2000円まで割り引いていいという条件がある。先述の「他社からの乗り換え」として2万2000円が割り引かれるのはこのルールが適用されている。キャリアとしてはiPhoneを目玉に新規顧客を獲得していきたい。そこで、他社から乗り換え、回線契約をしてくれる人に2万2000円を割り引くのだ。

ドコモユーザーであってもauショップでスマホは買える

一方で改正電気通信事業法では「回線を契約していない人にも端末を販売しろ」としている。つまり、今ではauを契約していないユーザーでもauショップでiPhoneを購入することができるのだ。

続きはソース
https://president.jp/articles/-/54608