有明海のり養殖 県西南部の漁場では「色落ち」被害深刻

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20220228/5080011142.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

19年連続日本一を目指して、養殖が行われている佐賀県産ののりの県西南部地域の漁場では、
のりの色が薄くなる「色落ち」の被害が深刻化し、東部や中部との収穫量の格差が広がっています。

佐賀県沖の有明海では販売枚数、販売額ともに19年連続の日本一を目指して、
ことしものりの養殖が行われています。
しかし、鹿島市や太良町、白石町など県西南部地域の漁場では、雨が少ないことなどから
海水の栄養分が不足し、のりが十分に育たないうえに、色が薄くなる「色落ち」の被害が深刻化しています。

このため、例年は3月中旬まで続く収穫を1か月以上早く終える漁業者もいて、
県有明海漁協鹿島市支所内の漁場では、9割近くの漁業者がすでに収穫を終えたということです。
鹿島市支所の漁場のことしこれまでの販売額は例年の半分にも満たず、
過去最低となる見通しだということです。

また、入札会に出しても金額がつかないとして、200万枚ほどののりが焼却処分となる見込みです。

県有明海漁協鹿島市支所の中島龍運営委員長は、「ことしは油の高騰でよ
り経費がかかっているため全体がさらに赤字になっている。
今年度は6人の廃業者が出ていて、若いのり漁師も事業継続を悩み始めていることが最も残念だ」と話しています。

02/28 17:59