2022/03/02 17:49

 東京メトロは2日、日比谷線八丁堀駅(東京都中央区)の多機能トイレで昨年6月、男性が倒れ、搬送先の病院で死亡が確認される事案があったと発表した。病死だった。トイレ内にある非常ボタンなどに不具合があり、男性の発見が遅れたという。同社は「事態を厳粛に受け止め、再発防止に取り組む」と謝罪した。

 同社や警視庁によると、死亡したのは都内に住む50歳代の男性。男性は昨年6月7日午後4時頃、多機能トイレに入室し、同午後11時頃、そこで倒れているのを巡回中の警備員が鍵を開けて発見した。男性は病院で死亡が確認された。

 同社によると、多機能トイレには非常ボタンに加え、30分以上在室すると自動的に駅事務室に知らせる通報装置が設けられている。しかし、非常ボタンは電源が切れていた上、通報装置は電気ケーブルが未設置で、いずれも作動しなかった。

 その後の調査で、八丁堀駅のほかに12か所の多機能トイレでも非常ボタンや通報装置の不備が見つかった。同社は、いずれも既に改修を終えた。

ソース https://www.yomiuri.co.jp/national/20220302-OYT1T50198/