千葉県八街市で下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられて死傷した事故の裁判で、千葉地方裁判所は危険運転致死傷の罪に問われた被告に対し、懲役14年の判決を言い渡しました。

元トラック運転手の梅澤洋被告(61)は去年(R3)6月、酒を飲んでトラックを運転し、八街市内で居眠りをして下校中の小学生の列に突っ込み、小学3年の谷井勇斗さん(8)と小学2年の川染凱仁さん(7)を死亡させ、3人に大けがをさせたとして危険運転致死傷の罪に問われました。

25日の判決で千葉地方裁判所の金子大作裁判長は「大型トラックの職業運転手として安全運転を心がけるべき立場にありながら、以前から勤務中に酒を飲み、上司の注意を受けても飲酒運転を続けていた。事故当日も下校時間に通学路を通ることをわかっていながら酒を飲んでいて、運転に臨む態度は最悪で強い非難に値する」と指摘しました。

その上で、「2人が命を奪われ、けがをした児童も先の見えない治療が続くなど被害者や家族の生活は一変し、悲しみや苦しみが癒えることはない。反省の態度はうかがえるもののくむべき事情は小さい」として懲役15年の求刑に対し、懲役14年の判決を言い渡しました。

NHK NEWS WEB
2022年3月25日 17時07分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220325/k10013551251000.html