※4/2(土) 5:57 デイリー新潮

 世界各国でプーチンとその側近らに対する資産凍結措置が強化されている。本誌(「週刊新潮」)3月24日号で報じたラブロフ外相のダミー会社の存在についても日本の関係省庁が関心を示す一方で、ロシアの反体制派指導者が暴くプーチン・ファミリーの腐敗は底知れぬ闇をのぞかせていた。

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鼻の下を伸ばすラブロフと愛人

 プーチン最側近の一人であるラブロフが、通称「青山ハウス」と呼ばれる“秘密拠点”を都内に持ち、コロナ禍前までは来日のたびに同ハウスを愛人との密会に利用していたことは本誌3月24日号で既報の通り。ロシアの諜報活動を捜査する警視庁公安部外事1課(通称・ソトイチ)はこの動きを長期間、監視していた。

 その愛人の名は〈スヴェトラーナ・ポリャコーヴァ〉。昨年9月、ロシアの反体制派で野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏がプーチン政権の腐敗を告発した一連の「ナワリヌイ・レポート」で明かされている。同レポートでは、ポリャコーヴァは映画やテレビの制作に携わる元女優で、2019年にラブロフと一緒に撮られた写真も掲載。

 さらに彼女は〈過去7年間でラブロフの大臣専用機で60回以上〉、世界二十数カ国の外遊に公費で同行し、そのなかに〈日本〉が含まれていたことも暴露された。具体的に〈17年3月19日から21日〉にかけてポリャコーヴァばかりか、その娘も一緒にラブロフに同行して訪日したと記述している。

「実際、同月20日、ラブロフは岸田文雄外相(当時)と都内で会談しており、レポート内容の信憑性に疑問を挟む声は少ない。むしろロシア国内では“大臣なんて皆、それくらいやってるでしょ”といった反応が大半です」(全国紙ロシア特派員)

モスクワ郊外の刑務所に収監中

 20年、シベリアでナワリヌイ氏は神経剤ノビチョクで毒殺されかけ、安全のためドイツで治療。翌年、帰国したところをロシア当局に逮捕され、現在に至るまでモスクワ郊外の刑務所に収監中の身だ。

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