新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、たとえ軽症でも、脳にダメージを与えるようだ。

COVID-19にかかった中高年者の多くで、嗅覚に関連する脳領域の組織の萎縮が確認されたほか、
認知機能に大きな低下が認められたという。

これは英オックスフォード大学教授のGwenaelle Douaud氏らの研究結果で「Nature」に3月7日に論文として発表した。

「Nature」に2022年1月に発表された別の研究では、COVID-1にかかった患者の最大30%が、
回復後に「Long Covid」と呼ばれる後遺症に悩むと推定されている。

Long Covidの主な症状は、倦怠(けんたい)感、頭痛、息切れ、嗅覚障害、味覚障害、
「ブレインフォグ」と呼ばれる記憶障害や集中力低下、などである。
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220401/med/00m/070/002000d