※2022年04月03日07時14分トップへ

 【パリ時事】フランス大統領選は、10日の1回目投票まで1週間に迫った。再選を目指すマクロン大統領は、世論調査では実績に対する批判的な意見が多いが、ロシア軍によるウクライナ侵攻を受けて安定政権を望む声が強まり、支持率で首位に立つ。既存政党の候補が低迷する中、極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補が猛追し、2位につけている。

 1回目投票で当選に必要な過半数の票を獲得する候補はいないとみられ、決着は上位2候補による24日の決選投票に持ち越される見通しだ。

ウクライナ危機が影響 議論低調、投票率低下も―フランス大統領選

 マクロン氏は2017年の就任後、解雇規制緩和を含む労働法改正を断行。一方で年金改革や公務員削減といった痛みを伴う改革は、「黄色いベスト」運動に代表される反発を受け断念した。それでも国民の評価は厳しく、3月下旬に行われた世論調査では、63%がマクロン氏の政策を「富裕層に恩恵を与えた」と批判した。
 マクロン氏は今回の選挙で「現在62歳の定年退職年齢を段階的に65歳へ引き上げる」と公約。仏紙レゼコー(電子版)が3月31日に報じた世論調査結果では、70%が引き上げに反対した。公約発表後もマクロン氏は首位を維持しているが、支持率は伸び悩んでいる。
 一方、前回大統領選の決選投票でマクロン氏に敗れたルペン氏は、極右評論家のゼムール候補に支持を奪われ一時苦戦していたが、ここに来て巻き返している。

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時事通信ニュース: 実績批判でも現職首位 極右猛追、投票まで1週間―仏大統領選.
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040200456&;g=int