静岡県内で教諭の不祥事が止まらない。今年4月以降、道路交通法違反や建造物損壊などの容疑で4人が逮捕されており、30日に県立高校教諭の男が児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。
度重なる逮捕事案に、県教育委員会幹部は「どうすれば防げるのか」と頭を抱えている。

 児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春、製造)容疑で30日に逮捕されたのは、松崎町、県立高校教諭の男(35)。県教委は高校名を明らかにしていない。

 静岡県警掛川署の発表によると、男は3月5日頃、富士宮市のホテルで、SNSで知り合った県東部の女子高校生(16)が18歳未満と知りながら、
現金を支払う約束をしてみだらな行為をし、裸の動画を撮影した疑い。

 署は認否を明らかにしていない。女子高校生は勤務先の高校とは無関係という。

 男は5月上旬、SNSで知り合った別の女子高校生と会っていたところ、美人局(つつもたせ)の手口で男らから現金を脅し取られる恐喝被害に遭った。
この事件の捜査で、男のスマートフォンから動画が見つかった。

 相次ぐ教諭の逮捕を受けて、県教委は4月、再発防止のためグループワークの実施を指示した。
逮捕事案について教諭が意見を出し合うなどして、不祥事を「自分事」として捉えてもらうことが狙い。
「教諭としての自覚を新たにした」との声のほか、「前兆はなかったのか」などの疑問も出たという。
ただ、男もグループワークに参加していたとみられ、明確な再発防止の効果は出ていないのが実情だ。

 県教委のある幹部は「組織として逮捕事案を防ぐのは簡単ではない。グループワークで出た意見などから、課題解決の糸口を見いだしたい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3707716a4e6faee4fd03c1b9e3c0a6075a5c96b3