欧州各地で6月としては異例の高温に見舞われている。英国で17日、今年の最高気温を記録する見通しだ。

今年初めて国内の多くの地域で気温が40度に達したフランスでは、当局が全国民に対し健康リスクに関する警告を発した。またスペインでは、カタルーニャをはじめとする各地で山火事が発生し、消火活動に追われている。

欧州の市民は日の当たらない場所を探している。

英国伝統の競馬ロイヤル・アスコットでは、王室メンバーが会場から去った後、観客が帽子や上着を脱ぐことが許された。これは異例の措置だ。

気温が34度に達すると予想される中、英国全土の公園やプール、ビーチは大勢の人でにぎわった。

保育士の女性
「いい天気なので訪れた。自宅は暑すぎていられないから。海風が心地いいわ」

英気象当局は、2021年に記録した史上最高気温が塗り替えられるだろうとの見通しを示した。

日向ぼっこにはよさそうだが、気温上昇は良いことばかりではない。多くの国々が気候変動が自国の経済や社会にどのような影響を及ぼすのか、懸念を深めている。

キプロス出身の学生
「私はキプロスの出身だが、キプロスは今雨が降っていて、一方ロンドンはうだるような暑さだ。何かを変えなければならない。気候変動の対策を早急に講じる必要がある」

パリでも夏を前に異例の熱波を観測、最高気温が35度に達した。気象予報士は、北アフリカから到達した暑い空気の塊によって、夏前にも関わらず深刻な熱波が欧州を襲っていると分析。この時期としては「前代未聞」の気温だという。

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