2022.06.21

編集部


今なお現存し、遊ぶことができる懐かしい「10円ゲーム機」の数々を駄菓子屋ゲーム博物館館長の岸さんのコメントと共にご紹介。懐かしさを感じる人もいれば、真新しさにワクワクする人もいるだろう。かつての子供たちが夢中になったレトロゲームとは一体どんなものだったのか。





■思い出(?)のマシンと再会する、レトロ10円ゲーム探訪

かつて駄菓子屋の店先に置いてあった10円で遊べるゲーム機を覚えているだろうか。10円やパチンコ玉をレバーで弾き、穴に落とさないようにゴールを目指す。たった10円で少年たちを虜にしたアナログなそのマシンは、やがて駄菓子屋の減少と共に少しずつ姿を消していった。

「駄菓子屋ゲーム博物館」では行き場を失くしたゲーム機を館長の岸さんが引き取り、傷んだ物は修理し、全て遊べる状態で設置している。その数なんと59台。博物館の運営とゲーム機の保存活動を行う岸さんは「ゲーム機は重要な文化財だ」と話す。

「閉店した駄菓子屋、銭湯、ゲームセンター、片っ端から探して交渉し譲ってもらいました。壊れているものがほとんどでしたが、外装はホームセンターで材料を買って補強し、基盤は勉強しながら時間をかけて直しています。平成の初め頃まではコレクターも少なく捨てられていく一方だったので、貴重な文化を未来に残すために保存活動を始めました」

博物館を訪れる客の中には10~20代の若い人も多く、世代を超えて楽しめるゲームの素晴らしさを実感しているという。今回は博物館に展示されているコレクションの中から、選りすぐりのゲーム機とその魅力を紹介しよう。






■「駄菓子屋ゲーム博物館」人気ゲームBEST10

●第1位「新幹線ゲーム」:10円はじき系

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・10円で東京から博多まで世代を超えて愛される1台

昭和50年に東京~博多間で新幹線が全線開通したのをきっかけに誕生した、当時圧倒的な人気を誇っていたゲーム。投入した10円をレバーで弾き、途中のアウト穴に落とさずゴールまで導くと当たり券が出てきて景品と交換できた。複数のシリーズタイトルと改良型が存在する。当時の子どもたちにとって「夢の超特急」の新幹線。駄菓子屋に必ずと言って良いほど置いてありみんな夢中になった。不動の第1位。

メーカー/九娯貿易、ニシキ製作所
製造年/昭和51年(1976)
サイズ/高さ1294×幅596×奥行202mm
重量/35kg
消費電力/17w




●第2位「国盗り合戦」:ルーレット系

・人気テレビ番組のゲームをモチーフに誕生

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