※2022/07/01 12:00千葉日報

 「過去最短」の梅雨が明け、6月にもかかわらず早くも夏本番の酷暑に見舞われる千葉県内。最高気温が35度前後に達する地域が続々と現れる中、まだ27・7度が今年最高という過ごしやすい地域がある。その名は外房の漁師町、勝浦市。房総半島の形を模した「チーバくん」のお尻に位置し、県内でも南方にあるこの街がなぜ夏でも涼しいのか。理由を探ってみた。(デジタル編集部)
 気象庁の観測データによると、県内観測地点全15カ所のうち、30日の最高気温が30度を超した地点は14カ所。中でも船橋は37・1度の猛烈な暑さを記録した。以下、千葉36・4度、佐倉36・2度、我孫子35・8度…と続く。
 そんな中、唯一30度未満だったのが勝浦で、26・3度。船橋と比べると10・8度も低い。なお、勝浦の今年最高気温は28日の27・7度だった。
 銚子地方気象台によると、ここ数日、太平洋高気圧の影響で県内に南風が吹いていたが、勝浦は地形的に海風が入りやすく、相対的に陸より温度が低い海の空気が入り込んだことなどから、気温が上がらなかったと考えられるという。
 ただ、勝浦が「夏でも涼しい」のは今に限ったことではない。地元では昔から「夏は涼しく、冬は暖かい」と言われており、実際、観測史上一度も35度以上の「猛暑日」を記録したことがない(「勝浦市移住・定住ポータルサイト」より)。
 勝浦市観光商工課の担当者は「夏涼しく、冬暖かいのは、海に近い海洋性気候のためではないかと言われています」と説明する。「都市部で起こるようなヒートアイランド現象の影響もない。また、地形的に海からの潮風が通りやすいので、体感的にも涼しく感じやすい」

続きは↓
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/chiba/region/chiba-20220630200755