7/13(水) 17:16
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3日連続で過去最多の感染者数を更新している青森県八戸市は、医療体制のひっ迫が現実味を帯びています。

発熱の症状があっても保健所に電話がつながらない、検査が受けられないといった事態となっています。

「八戸市民です。保健所から紹介される病院はどこもいっぱいと断られ、保健所に電話するも全くつながらない。高い熱は一向に下がらないし。助けて!!!」

12日、インターネット上に寄せられた悲痛な叫び。

八戸市は人口10万人当たりの1週間の新規感染者数が6月以降、上昇し続け、6月下旬に300人を超えると、7月に入ってそのペースが急加速し、13日現在で662・4人と青森県内では第6波までに類を見ないような突出した値となっています。
病床使用率も12日現在で40%を超え、医療体制のひっ迫はすぐそこまで来ています。

八戸市下長にある高木クリニックでは、10日ほど前から発熱外来に検査の依頼が相次ぎ、現在は1日あたり30件程度の相談があるものの、10件ほどは、断らなければならない状況だといいます。

※高木クリニック 高木伸也院長
「(患者から)なんとか検査してくれないかとか、違う医療機関で陽性が出たのに保健所に電話がなかなか通じない、なんとかしてくれという声はあります。一般診療所であるとできることは限られているので、できることしかできないですね。行政側の対応も八戸で言うと1か月くらい前から徐々に増えてきていますから、少し遅いのかなという気がします」

高木院長は、感染拡大のピークが見通せないとして、市にスピード感ある対応を求めています。

※高木院長
「まだまだピークが見えない状態ですので、これからもっと増える可能性があります」
また、市民にも医療機関にも困惑が広がっている状況に八戸市保健所の担当者は、「職員を30人ほど増員して全庁体制で対応しているが、それでも市民との連絡に時間がかかっている」としています。
今後、さらなる体制強化ができないか、現在、対応を検討しているといいますが、その間にも、市民は不安が募るばかりです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7bb560153fb8d0751f06efd7f26e6b9464ee91