毎日新聞 2022/8/11 22:16(最終更新 8/11 23:55)

 10日夜に発生した北九州市の旦過市場の火災では1939年創業の映画館「小倉昭和館」もほぼ焼け落ちた。館主の樋口智巳さん(62)には火災後、交流のある映画俳優らから見舞いの電話が相次いだ。






交流の俳優らから見舞いの電話

 小倉昭和館は北九州市に唯一残る個人経営の映画館。初代は芝居小屋も経営し、樋口さんは3代目だ。俳優や作家らを招いたトークイベントも開催し、厳しい経営状況の中、昔ながらの街の映画館を守ってきた。

 福岡県中間市出身の俳優、高倉健さん(2014年死去)とも親交があり、手紙のやりとりをしていた。経営に悩む樋口さんに「どうぞ日々生かされている感謝を忘れずに自分に嘘(うそ)のない充実した時間を過ごされてください」との便りが届き、勇気づけられたこともあった。
しかし、館内にあった手紙は持ち出すことができなかった。火災後、高倉さんの妹のほか、北九州市出身のリリー・フランキーさんや俳優の仲代達矢さんらからも見舞いの電話があった。

 一夜明けた11日、焼け跡から消防などがチケット売り場の看板を見つけてくれた。「祖父、父が守ってきたものを私の代でこんな形で失ってしまった。申し訳ない気持ちでいっぱい。看板は結構重くて、歴史の重みと皆さんの思いを感じる」

https://mainichi.jp/articles/20220811/k00/00m/040/324000c


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