「自業自得」匂わせる一部メディアの異常な発信 安倍元首相暗殺から1カ月以上、誰が被害者で誰が加害者なのか 政治学者・岩田温氏が緊急寄稿1/2ページ

2022.8/16 06:30

安倍晋三元首相が凶弾に倒れて1カ月以上が過ぎた。世界各国から心温まる弔意が寄せられる一方、事件や国葬を揶揄(やゆ)するような「川柳」を複数掲載したり、捜査途中なのに犯人の一方的な供述を垂れ流し、「自業自得」と言わんばかりに伝える一部メディアも存在する。政治学者の岩田温氏が寄稿した。

民主主義の危機である。

安倍氏は暗殺された。民主主義の根幹である選挙中、首相まで務めた政治家が突然殺害されたのだ。民主主義の原点は選挙である。選挙を否定する民主主義などあり得ない。政治家が自ら信じ、目指すべきことを国民に説得する。大衆の中に入り火の玉になって、自らの思うところを説く。






「聴衆を決して侮ってはならない」

それが田中角栄元首相の教えだった。大衆を説得できない政治家など、民主主義社会において不要である。

世界各国からは、安倍氏が果たした役割、目指した理念について、称賛の声が寄せられた。外交、安全保障、国家観…。過去のいかなる首相と比べても偉大であるとしか表せない。世界的規模で眺めれば、これほど日本の国益、自由民主主義社会の擁護のために闘った政治家はいない。

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