徳島市で12~15日に開催された阿波踊りで、約30ある有名連(踊りグループ)のうち出演した一つで、25人が新型コロナウイルスに感染したことが19日、判明した。関係者によると、開催中の14日、参加していた約50人のうち踊り手3人が体調不良を訴え、グループ全員が翌15日の出演を辞退した。閉幕後にも発熱などを訴えるメンバーが相次ぎ、検査したところ、10~50代の25人が陽性だった。

 控室に入る時には消毒をして飲食禁止とし、踊る時以外はマスクの着用を徹底していたという。関係者は「どこでどうやって感染したのか分からない」と困惑する。徳島県は18日までに阿波踊りでのクラスター(感染者集団)は発生していないとしていたが、他の連でも複数の感染者が出たという情報もある。

 高知県で10、11日に開催されたよさこい特別演舞では判明分だけで計2件のクラスターが発生。16日に1チーム9人、18日に別の1チーム26人の感染を県が公表した。【山本芳博、小林理】

毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0868316197f30d1107873c46f6f5711a6122064