※8/21(日) 5:00東洋経済オンライン

ほんの5年ほど前は、8~9月には鮮魚売り場に大量の国産サンマが所狭しと並び、価格も1尾100円以下と手頃でした。しかしそんな光景は、もはやほとんど見かけません。

サンマ漁業のシーズン開始前でも、前年に冷凍されていたサンマが「解凍サンマ」として、同じように1尾100円以下で売り場に並んでいましたが、その姿もほとんどなくなりました。

仮にあっても価格が高いか、手頃な価格の場合であっても、サイズが小さいかです。どうしてサンマが大衆魚から高級魚へ立ち位置を変えつつあるのでしょうか――。

今年も8月20日に、サンマの大型棒受け網漁船の出漁が始まりました。大型船出漁の少し前から、小型や中型のサンマ漁船が出漁する仕組みになっています。

しかしながら、中小型船が向かう肝心の近場の漁場には、近年ほとんどサンマが来遊してきません。燃油高騰もあり、出漁しても不漁の可能性が高いので、見合わせる漁船が出てきています。8月になれば、サンマが当たり前のように獲れていた時代から一変してしまいました。

水揚げの激減で、冷凍される原料も激減。このため鮮魚だけでなく、解凍サンマの供給環境も、大きく悪化してしまったのです。

前年比較で一喜一憂しても無意味なワケ

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