2022.09.03(Sat)

伊藤 大介

ワニガメ生態研究所の荻野要所長(左)。看板の「鰐亀組」とは…(提供画像)
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「前科はありませんよね?」とADに聞かれ、ディレクターに聞かれ、最後はプロデューサーに確認される。ワニガメ生態研究所(@kanameogino)の荻野要所長がテレビ番組に出演した際の回想が話題を呼んでいます。

丸刈り頭にサングラスをかけた荻野所長はいかつい見た目からか、何度も逮捕歴を確認されたり、「普通の格好をしてください」と服装を変えるよう求められたこともあったといいます。「やらせみたいなことはしたくないし、カメを乱暴に扱う撮影クルーに疑問を感じたこともあった」と近年はテレビ取材をすべて断っているといいます。荻野所長に話を聞きました。

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どんな前科があると思っているのか

ワニガメ生態研究所の荻野要所長(提供画像)
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荻野所長は1995年からワニガメを飼い、生態の研究を始めました。飼えなくなって捨てられたカミツキガメやワニ、ヘビ、保護犬、保護猫も引き取るようになり、現在はワニガメ、カミツキガメや犬猫など約600体を保護、終生飼育しています。専門性の高いワニガメの飼育に精通する荻野所長はテレビ局の目に留まり、過去20数年で数多くのテレビ局の撮影に無償で協力してきました。一方で、逮捕歴を繰り返し尋ねられたり、カメ保護の理念に共感してもらえないなど、取材姿勢に疑問を感じることも増えていたといいます。


ーーそんなに何度も前科を尋ねられるものでしょうか?

「よくある話ですよ。打ち合わせの時に聞かれて、撮影後に聞かれて、最後はプロデューサーがお礼の電話をかけてきて、『それで…前科はないですよね?』と聞かれたりします。番組中で『前科はないと言ってください』と頼まれて、そう答えたこともあります。ひどいとも思いません。慣れっこになっているので」

ーー大変失礼ながら、荻野所長に前科はありますか?

「ありませんよ。テレビ局はどんな前科があることを望んでいるんだろう…。動物の密輸かな?傷害かな?」

ーー荻野所長に前科がないことは、テレビ局内で共有されていないのでしょうか?

「撮影のたびに制作会社が変わるから、取材のたびに聞いてきます。それに、テレビ局は制作会社に撮影を任せているから、制作会社から局のプロデューサーへの情報伝達もされていないんだと思います」




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https://maidonanews.jp/article/14705458