【イスタンブール時事】ウクライナ軍が北東部ハリコフ州の町バラクレヤで反攻の動きを見せている。

 ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」幹部は7日、通信アプリ「テレグラム」で、「バラクレヤがウクライナ軍部隊の攻撃を受けている」と認めた。

 バラクレヤはロシア部隊が補給拠点とする交通の要衝イジュームの北西に位置し、ロシア軍が3月から占拠していた。親ロ派幹部は、ウクライナ側が以前から砲撃の準備を進めていたと指摘。ウクライナが奪還すれば、ロシア軍がハリコフ州で作戦を展開する上で打撃となる。

 ウクライナ当局は反攻について明言を避けているが、現地の記者もテレグラムなどにバラクレヤで交戦が起きていると相次いで投稿した。

 ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は7日、テレグラムへの投稿で「ハリコフ州で電光石火の変化が起き、ロシア軍は東方へ退いている」と主張。ウクライナ軍は南部ヘルソン州でも攻勢を強めているとされ、アレストビッチ氏は作戦を「同時並行で進めている」と強調した。

 ウクライナのメディアによると、ハリコフ州の別の町クピャンスクの当局者は6日、ビデオメッセージで「ウクライナ部隊が近くクピャンスクを解放する」と訴えた。

9/7(水) 20:34配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4d585db44309398eb7a17ea69b71bdb3da6a9f1