京都市内のマンション価格が高騰している。国内外からの人気が根強いうえ、京都特有の事情も価格を押し上げる要因となっている。専門家は「平均的な所得の世帯ではなかなか手が出しにくくなっている」と指摘する。

 「京都駅前か四条でマンション1棟を買いたい。予算は4億円ほどだ」

 京都市で不動産会社「仁通」を営む劉丞社長のもとには、中国や香港などから1日4~5件、こんな問い合わせが来る。今年に入り、マンションの「1棟買い」を計6棟仲介し、価格は2億~5億円だった。劉社長は「コロナで落ち込んだ需要が8割は戻ったというのが実感だ」と話す。

 コロナが流行する前から、中国人の京都人気は根強かった。観光などで京都の歴史や文化に触れた後、一時滞在や投資用に不動産を買おうという人が多いという。劉社長によると、北京や上海などの中国の大都市と比べると、京都の不動産価格は割安とみられているといい「価格がまだまだ上がるならば、十分に『買い』とみられている」。現下の円安も購買意欲を後押しする。

国内富裕層のニーズも
 分譲マンションも人気だ。

記事の後半では、京都市内のマンションが高騰する理由や、高騰による若者の流出を防ぐための京都市の取り組みを紹介しています。

 マンション開発の大京(東京…(以下有料版で,残り1301文字)

朝日新聞 2022年9月19日 8時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ9J46DFQ9HPTIL00L.html?iref=comtop_7_03