信州毎日新聞2022/10/19 06:05
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022101800925

北佐久郡御代田町の医療法人社団、御代田中央記念病院が「軽井沢」を使った病院名に近く変更するとし、同郡軽井沢町の町立国保軽井沢病院が、似た病院名が並立すると混乱を招きかねないとして再考を求める要請文書を送っていたことが18日、分かった。軽井沢町は昨年、町内に営業実態などがない企業に対して「軽井沢」を使わないよう求める声明を発表。声明に絡んで個別の働きかけが行われたことが分かったのは初めて。

御代田中央記念病院は、病院名を「11月1日から軽井沢西部総合病院に変更する」と告知する内容の看板を玄関に立てている。

軽井沢病院の要請文書は藤巻進開設者(軽井沢町長)名で10月11日付。御代田中央記念病院が「軽井沢」を使った名称に改めた場合、「病院名が類似することで利用者の問い合わせなどはもとより、病院側の混乱も想像に難くありません」とし、改称について「慎重にご検討いただく」よう求めた。

藤巻町長は取材に「救急搬送などとっさの対応の時、紛らわしいと受け入れ準備のできていない病院へ患者を搬送するといった混乱が生じかねない。患者の命に関わりかねないことでもあり、公共性の高い施設として再検討をお願いしたい」としている。

軽井沢町は昨年3月、町商工会、軽井沢観光協会、軽井沢旅館組合と連名で、町内に営業実態などがない企業に対し、施設名や商品名に「軽井沢」を使わないよう依頼する声明を発表。別荘や保養地としてのブランド維持が目的で強制力はない。

御代田中央記念病院側は、文書を受け取ったことを認めた上で「コメントはしない」としている。同病院ホームページによると、一般病床116床、療養病床42床。22の診療科目を備え、御代田町内で唯一の総合病院。同町は同病院に対し、町医療提供体制推進事業費等利子補給金交付要綱に基づき、年額500万円を上限に借入金の利子補給金を交付している。

県医療政策課によると、病院名は医療法に基づき、変更後10日以内に都道府県知事に届け出ることが義務付けられている。御代田中央記念病院から18日時点で届け出はないという。同課によると、事前に医療機関側などから相談があれば「指導」を行う他、「患者の医療選択の際、誤った情報を伝えると判断すれば受理しないこともあり得る」としている。

御代田町内にはかつて町内の医療法人が経営する「西軽井沢病院」が存在。町内に住むケアマネジャーの40代男性は「『軽井沢西部総合病院』に変わると、短縮して呼んだ場合に(軽井沢病院と)区別しにくくなり、特にお年寄りは混乱するのではないか」。町内の事業所に勤める50代女性は「御代田を西軽井沢高原と呼ぶこともある」と名称変更に理解を示しつつ、「場所が分かりにくくなるかもしれないという思いはある」と話した。


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