2022年11月1日 11時41分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013876851000.html
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親が旧統一教会の信者の、いわゆる宗教2世が心理的な虐待を受けているとして救済を求めていることについて、加藤厚生労働大臣は、児童相談所などの適切な対応につなげるため、当事者の意見も踏まえたマニュアル作成などの検討を指示しました。

10月27日、いわゆる宗教2世の人たちは、望まない信仰を強制され心理的な虐待を受けているとして、救済するための法整備を求める要望書を与野党に提出しました。

加藤厚生労働大臣は1日、閣議のあと記者団に対し「宗教2世の方々が、非常に厳しい、つらい経験をしていることは、事務方から報告を受けている。理由にかかわらず、児童虐待は許されないものだ」と述べました。

そして、宗教を理由に相談に対応しないことがないよう、すでに周知しているとしたうえで「宗教2世の方々に児童相談所などの虐待対応の現場において適切に対応できるよう、具体的な留意点を整理したマニュアルを作成するなど、当事者の意見も踏まえながら検討するよう指示した」と述べました。

厚生労働省は、ことし中に作成し、各地の児童相談所に通知することにしています。