2022.11.09
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202211/0015794172.shtml
ttps://i.kobe-np.co.jp/news/keizai/202211/img/b_15794174.jpg
ttps://i.kobe-np.co.jp/news/keizai/202211/img/b_15794173.jpg

 国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った初めての大腸がん切除手術に成功したと、札幌医科大学(札幌市)が8日、発表した。
今月2日には藤田医科大(愛知県豊明市)が胃がん初の手術に成功しており、患者数の多い消化器外科領域への展開が加速しそうだ。

 ヒノトリは、川崎重工業(神戸市中央区)とシスメックス(同)が共同出資するメディカロイド(同)が開発した。2020年12月に神戸大で、前立腺がんの切除手術に成功して以来、泌尿器科領域では600例以上の手術実績がある。国内では既に30台以上が医療機関に納入されている。

 手術は札幌医大の竹政伊知朗教授が、結腸がんの60代女性に行い、約3時間で終えた。経過は安定している。同大は今月、ヒノトリでの大腸がん手術をさらに4件予定する。

 消化器外科領域と子宮体がんなど婦人科領域のヒノトリによる手術は10月、厚生労働省から承認されたばかり。