「苦戦したのは、トランプ前大統領のせいだ」――。米中間選挙から一夜明けた9日、事前の想定よりも議席数が伸びない共和党を支持する保守派の間では、そんな声が上がっている。批判記事を出したのは、トランプ氏と良好な関係にあった「メディア王」とも呼ばれるルパート・マードック氏の傘下媒体だ。

 「共和党の残念な結果 トランプ氏を指さす保守派たち 『彼はかつてないほど弱くなった』」。保守系ケーブルニュース局フォックスは9日朝、そんな見出しの記事を配信した。記事を宣伝したフォックスのツイッターアカウントには、たくさんのリツイートが寄せられて話題を集めた。

 中間選挙前までは、全米各地で共和党の躍進による「赤い波」が起きるとの予測もあったが、実際は上下両院で過半数をめぐる接戦が続く。トランプ氏はこれまでに、上下院や知事選の候補者200人以上に推薦を出しているが、推薦を受けた新顔の候補の一部が苦戦していることも一因だ。

「トランプ離れの時期」 SNS投稿も記事で紹介
 フォックスは記事のなかで「…(以下有料版で、残り625文字)

朝日新聞 2022/11/10 18:36
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQCB5TD6QCBUHBI00Q.html?iref=sptop_7_01