米国のトランプ前大統領(共和党)は10日、自身のソーシャルメディアで、8日の中間選挙で共和党が伸び悩んだことに「怒っている」と報じられたことに対して、「虚偽の見立てだ。信じてはいけない。私は全く怒っていない。私自身は(中間選挙に)立候補していないが、非常に大きな仕事をした。将来のことを考えるので忙しい」と投稿した。「私は情緒が安定した天才だ(ステーブル・ジーニアス)」とお得意のセリフで反論した。


 米紙ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏が東部ペンシルベニア州の上院選で落選した医師のオズ氏を支援するよう過去に助言した人たちを非難しており、妻メラニア氏や親交が深い米FOXニュースのキャスター、ハニティ氏にも怒りの矛先が向いていると報じた。トランプ氏は「フェイクストーリーだ」と反発。オズ氏は「すばらしい候補で一生懸命やった」と評価しつつも、2020年の大統領での敗北を認めないトランプ氏に同調しなかったことが「オズ氏の誤りだった」と主張した。

 トランプ氏は9日、中間選挙の結果に「いささか失望した」と述べていた。米紙ワシントン・ポストによると、トランプ派の候補と民主党現職が争う南部ジョージア州の上院選が12月6日の決選投票に持ち込まれることを受けて、トランプ氏は15日に予定していた次期大統領選への出馬表明の先送りも検討しているという。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞 2022/11/11 02:39
https://mainichi.jp/articles/20221111/k00/00m/030/005000c