世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から受け取った月刊の無料誌が、秋田県立図書館で来館者が持ち帰り可能なラックに配置されていた問題で、県は11日、今後は配置しないことを決めた。

 県は先月25日、出前講座での講師派遣や県有施設の使用許可など、「関連団体との関わりが22件あった」とする調査結果を公表。しかし、「対応に問題はなかった」などとして、従来通りの対応を続ける考えを示していた。

 今回の見直しについて、県総務課は「ラックへの配置は、県が支援しているかのような疑念を持たれる可能性があるため」と説明している。

 今後は、ラックではなく、図書館内の書庫に置き、来館者の求めに応じて閲覧できるようにする。職員の講師派遣や施設の使用許可など、これ以外の関わりへの対応は、検討を続けたい、としている。

朝日新聞 2022年11月12日 8時38分
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