自民党滋賀県連の会計に多額の不明朗な支出が見つかった問題で、同県連は22日、前事務局長の男性(44)を業務上横領の疑いで滋賀県警大津署に刑事告訴した。2016年から昨年にかけて、県連口座から約4492万円を不正に流用したとしている。党県議団も会派口座から不正な引き出しがあったとして、前事務局長を告訴する準備を進めている。

 県庁で記者会見をした大岡敏孝県連会長(衆院滋賀1区)らによると、前事務局長は通帳を管理していた会派口座から不正に引き出した額を県連口座から穴埋めするなどしていた。前事務局長は弁護士らによる調査に対し、私的流用を認めているという。
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 大岡会長は、県連の資金は党員らの寄付金などで公金に準じるとし、「うやむやな解決にせず、再発防止につなげたいと思い告訴に踏み切った」と述べた。横領金の隠匿や第三者への提供なども否定できないとして、捜査による使途などの全容解明に期待を寄せた。

 県議団は、県連が雇用していた前事務局長による会派口座の管理が業務上に該当するかどうかなど、告訴に向けて県警と協議している。

京都新聞 2022/11/22 21:36 (JST)
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