英国のスナク首相は28日、就任後最初の外交演説で、中国との関係について「いわゆる『黄金時代』は、貿易(関係の強化)が(中国内の)社会や政治の改革につながるというナイーブな考えとともに終わった」と述べた。

 「黄金時代」は、キャメロン元首相が2015年、経済関係の強化を背景に英中関係を指して使った言葉で、メイ元首相も使った。

 スナク氏は演説で、中国が「私たちの価値観と利益に対する体制上の挑戦」を突きつけており、その挑戦は「中国が権威主義化を強めるにつれて、より激しくなっている」との認識を示した。

 中国政府が、ゼロコロナ政策への自国民の抗議を無視して弾圧を強めていることや、中国で取材中の英メディアの記者が警察当局から暴行を受けたとされることにも触れた。

 一方、世界経済の安定や気候…()以下有料版で、残り523文字)

朝日新聞 2022/11/29 12:04
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