12/8(木) 16:30配信
まいどなニュース

 子どもの頃の鉄道玩具プラレール好きが高じて、大人になり本物の鉄道車両を購入した人がいます。長野県の会社員、利根川智史さん(29)。同世代の仲間たちが次々と結婚する中、趣味の世界にのめり込み、自虐的につぶやきます。「もう手遅れかもしれない」。しかしその裏には、手に入れた車両で地域を盛り上げようとする熱い思いが隠されていました。

■ 部品収集→運転台自作→次の夢は「電車を買う」

 3歳ごろから鉄道と機械の魅力に目覚めた利根川さん。成長とともに、プラレールからNゲージ、鉄道部品収集へと趣味の幅を広げ、学生時代には独学で乗務員室を作り始めました。

 「201系電車の乗務員室です。少しずつ部品を集めながらでしたので、完成までには7年ほどかかりました。中央快速線と京葉線で活躍した車両の部品を取り付け、通電させ、圧縮空気を使用するブレーキ装置も実車同様の機器を用意し、動かすことができるようにしています。パソコンと接続してシミュレーターと各部品を連動させ、鉄道博物館のシミュレーターをプレイしている感覚に近い環境を作りました」

 完成後、次の目標として浮かんだのが「電車を買う」。ちょうどその頃、利根川さんは勤めていた鉄道車両用品の会社を退職し、生まれ育った東京から長野へ移住。父親が経営する日帰り温泉施設「戸倉上山田温泉 万葉超音波温泉」(長野県千曲市)に転職し、鉄道の知識を生かしたイベントの企画なども任されるように。環境が整ったタイミングで、うってつけの情報が飛び込んできました。

 「長野県小県郡長和町のスキー場にJR東日本から2015年に譲渡された車両クハ115-1106が眠っていることを知りました。1978年8月に日本車両で製造された115系のトイレなし先頭車です。115系は1963年から1983年にかけて1921両が製造され、勾配の多い路線や雪に対応する装備を備えた車両として全国で活躍しました。現在は老朽化により徐々に活躍の場が少なくなり、2022年3月にはJR東日本での最後の現役車両が引退。しなの鉄道とJR西日本にわずかに残っていますが、あと数年で完全に引退と言われています」

 自身の夢をかなえるため、また集客の起爆剤になればと温泉施設の敷地内に車両を設置することを提案。車両購入に向け動き始めました。

長文につきあとはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/c063daaa7ef38eef9a31e2203634da559b86105f