※12/15(木) 8:54配信
週刊SPA!

 東京屈指の高級住宅地で、まるでバブル期のような荒っぽい手口の地上げトラブルがあった。

「バンザイ」
「持久戦」
「卵育て中」

 ブルーシートで覆われた建物には、スプレーで落書きがなされ、天井からが生魚が吊るされている。周囲には異臭が漂い、住人の大多数がすでに引っ越しをしているというから、穏やかではない。

「ここまで露骨なのは久しぶりに見ました。ただ、不動産業界は都心に限っていえば価格がものすごい勢いで上昇していますし、建築資材の高騰もあって業界内では過当競争が起きているという見方もできる。それに伴い、“悪しき慣習”が表面化し始めている」(不動産業者)

 この不動産業者が問題視するのは、建物そのものの問題だ。特に近年、目立って増えてきたのが、住宅メーカーと購入者との間のトラブル。訴訟も頻発しているのだという。

新築なのに床下はカビだらけ。それでも非を認めない会社
 たとえば今、SNSで「炎上」しているのが、この10年間で驚異的な売り上げ伸び率を誇る、注文住宅メーカーのA工務店を巡るさまざまな「悪い噂」だ。筆者は実際にトラブルに遭った関係者などに接触。彼らのやり口に関する証言を得た。

 かつて友人がA工務店との間でトラブルになったことがあり、相談に乗っていたというB氏の証言。

「A工務店は注文住宅の販売を中心に伸びてきた会社です。サラリーマンでも手を出しやすい価格帯が特徴で、私の友人は3000万円ほどの予算でA工務店に依頼したというのですが……」

 数か月後、念願だった「夢の注文住宅」が完成。しかし、その出来上がりを見た友人は唖然とすることに。

「寝室の壁の下部にカビのようなものが見つかったのです。慌てて工務店側に診断を依頼したのですが拒否され、仕方なく自腹で専門家を雇って調査したところ、床下には、びっしりカビが生えていたそうで……。『新築なのになぜこんなことになるのか?』と、友人はすぐにA工務店に抗議しました。でも、当初はまともに取り合ってもらえなかったとか」

 A工務店の担当者は当初、

「ウチの住宅は高気密、高断熱が売りなので湿気がこもりがち。建築中の天候などによってはカビが生えることもありえる」

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