新型コロナの第8波となっている中、政府は現在の“2類相当”から“5類”へこの春にも引き下げる方向で調整している。
感染症の専門医に今後の新型コロナとの向き合い方やマスクの必要性について話を聞いた。


―死者数が増加している状況をどうみているか。

矢野 医師:
オミクロン株で重症化率は減ってきていますが、感染者が多いのでどうしても重症化してしまう人の数は多くなります。
ただ、中身が違っていて、2年前は新型コロナに感染して肺炎が重症化して亡くなられた方が多かった。現在そういった方はほとんどいません。
基礎疾患のある方、高齢の方で、たまたま新型コロナに感染し死亡してしまったという方がほとんどです

矢野医師は1年前の2022年1月に「ワクチンの進展と、熱中症、幼少期の感染症の経験」から、「半年後の7月にはマスク撤廃が必要」と話していた。

矢野 医師:
私は2類相当から5類にすることは賛成ですし、マスク撤廃も賛成です。というのも、新型コロナができる前に、人に風邪を引き起こすコロナウイルスは4種類ありました。
これまでと同じように今回の新型コロナは5番目の風邪になるはずです。単なる風邪にずっとマスクをしているというわけにはいかないので、
5類になったころからはマスクをやめてもいいのではと思っています


―ワクチンも、治療薬も開発され、新型コロナについて多くのことが分かってきた。いま私達はどれくらい新型コロナを恐れ、どう対応すれば良いのだろうか。

矢野 医師:
新型コロナに感染することはもうやむなし、重症化しないようにすればいいと。オミクロン株になってから重症化しにくくなりました。
それにオミクロン株対応のワクチン接種をしてもらい、重症化しにくくなれば、それほど恐れる必要がなくなってくるのではと思っています

矢野 邦夫 医師:浜松市の感染症対策調整監。浜松医療センター感染症管理特別顧問

https://www.fnn.jp/articles/-/473648#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3