30日午後、栃木県や群馬県などにまたがる渡良瀬遊水地で下草が燃える火事があり、消火活動が行われていますが、火の勢いはおさまっておらず、鎮火のめどはたっていません。
警察によりますと、これまでのところ、けが人の情報や住宅に延焼するおそれはないということです。

警察や消防によりますと、30日午後3時半ごろ、栃木県や群馬県などにまたがる渡良瀬遊水地で「下草が燃えている」と通報がありました。

消防によりますと、火事が起きたのは渡良瀬遊水地にある谷中湖の北側で、東方向に1キロほどにわたって燃え広がっているということです。

現場では消防車など19台が消火活動に当たっていますが、午後8時の時点で火の勢いはおさまっておらず、鎮火のメドはたっていません。

警察によりますと、けが人の情報はないということです。

また、火はこれまでのところ、住宅などがない方向に燃え広がっていることから延焼するおそれはなく、住民への避難の呼びかけなどは行っていないということです。

渡良瀬遊水地を管理する国土交通省は、火事を受けて遊水地の入り口をすべて封鎖し、立ち入りを規制しています。

栃木県南部には乾燥注意報
栃木市など栃木県南部では28日から晴れて空気の乾燥した状態が続いていて、気象庁は「乾燥注意報」を出していました。

少なくとも2月1日にかけて、火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。
渡良瀬遊水地とは
ホームページによりますと、渡良瀬遊水地は、栃木県南部に位置し、栃木県や群馬県、埼玉県、茨城県の4つの県にまたがる、面積33平方キロメートル、総貯水容量2億トンの国内最大の遊水地です。

NHK 2023年1月30日 20時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230130/k10013965481000.html