転載
■袴田事件が起きた原因 1

結論から先に言うと、江戸時代の警察文化が、当時の警察にも継承されていた為

江戸時代の警察に当たるのは奉行所(有名な江戸の南北町奉行所)だが
江戸の奉行は別として、当時の奉行所の連中は、考え方が異様だった

「町で凶悪事件が起きて、民心が恐怖と不安で動揺したり、奉行所を非難するようなら
取りあえず下手人を召し取ればいい
別に真犯人である必要はなく、犯人らしく見える者を召し取り、責め苦で吐かせればよい
さすれば民心は落ち着き、奉行所への批判も止み、公の安寧秩序は保たれる
真犯人が別にいたとしても、どうせ濡れ衣で捕まったと知って、儲けものだと思い
新たな犯行は控えて冤罪を起こした事が表沙汰になる事はないから、安心すればよい
また治安維持の為にも見せしめに下手人は死罪か打ち首獄門にしてしまえばよい
死人に口なしで無実の町民に濡れ衣を着せて罪人にした事実を隠蔽出来る」

俄かには信じられないかも知れないが、これが当時の、お役人達の本当の考え方

犯罪で民心が乱れたら取りあえず無実の人間でもいいから捕まえてしまえばいい
そうして民心を鎮めさえすればそのものが真犯人かどうかはどうでもいい
こういう発想