名古屋市中区のマンション7階から転落死した双子の兄弟(いずれも2歳)が住んでいた部屋の窓から子どもの指紋が検出されたことが27日、捜査関係者への取材で判明した。愛知県警中署は指紋の位置を精査した結果、兄弟が窓の近くにあった棚を踏み台にして窓枠によじ登り、ストッパーが設置されていなかった窓の左側から転落した可能性が高いとみている。

 署は部屋の現場検証を実施した際、窓ガラスやクレセント錠、落下防止用の手すりなどに兄弟が触れた跡がないか調べていた。

 捜査関係者によると、採取された指紋の場所や室内の状況などから、兄弟は窓の右側付近に置かれていた棚によじ登った後、手すりをつかむなどして窓枠沿いに移動。窓を開けて誤って転落したとみられる。

 窓は左右2枚のスライド式で、室内から見て右側は開かないように固定されていたが、左側にストッパーはなかった。床から窓枠の下の部分までは約80センチで、よじ登ったとみられる棚とほぼ同じ高さだった。

 両親は在室していたが、それぞれ別の部屋にいたという。母親は「窓の鍵を掛けた覚えがある」と話したが、兄弟は過去に自分で鍵を開けたことがあった。

 兄弟は間部登也(とうや)ちゃんと雄也ちゃんで、24日夕、マンション隣の駐車場で倒れているのが見つかった。

毎日新聞

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