物価高が新生活の準備にも影響が出ています。都内の家電量販店では、この春、大学生に進学する女性が、出費を抑えようとセール中の家電を選んでいました。こうした中、埼玉県の大学では31日から、卒業生のいらなくなった家電や家具などを集めて、新入生らに無料で譲るイベントが開かれるということです。

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止まらない物価高で注目されているのが「中古品」です。埼玉県の日本工業大学・埼玉キャンパスには、いくつもの洗濯機や冷蔵庫などの中古品がずらっと並んでいました。中古品の数は140点ほど。実は、31日から“あるイベント”が開催されるといいます。

日本工業大学・学生環境推進委員会 赤澤颯さん(19)
「4年生が使ったものをそのままゴミに出さないで、新入生に渡すという意図で集めて」

環境活動を行う現役大学生の団体が、卒業生のいらなくなった家電や家具などを集めて、新入生らに無料で譲るイベントが開かれるといいます。

私たちは、この取り組みを行う委員会のメンバーで、去年、自身も先輩から家電を譲ってもらったという大学生を訪ねました。

一人暮らしをする大学生 小島悠平さん(19)
「こちらの炊飯器と冷蔵庫が、大学のリサイクルショップでいただいたもの。炊飯器と冷蔵庫は非常に高価なものなので、そういったものいただけるのは非常に助かりました」

この取り組みは、中古品の引き取りや掃除、配達まで学生たちが無料で行います。新入生の経済的負担を減らすことや、廃棄される家電削減などの狙いがあるということです。


YAHOO(日テレ) 3/30(木) 21:09
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