※2023年4月3日 16時47分
NHK

欧米を中心に幼い子どもで報告されている原因不明の急性肝炎について、国内でも子ども1人が死亡していたことが、国立感染症研究所の発表で分かりました。国内で死者が報告されるのは初めてです。

原因不明の子どもの急性肝炎は、欧米を中心に去年4月からこれまでに1000例以上が報告され、肝臓の移植が必要になったケースや死亡したケースも報告されています。

国内でも、原因不明の肝炎で、子ども1人が死亡していたことが国立感染症研究所の発表でわかりました。

国内で死者が報告されるのは初めてです。

国立感染症研究所によりますと、ことし2月の時点で原因不明の子どもの急性肝炎は156例報告され、肝臓の移植が必要となったケースも3例あったということです。

また、患者の年齢は1歳4か月から9歳2か月、中央値では4歳6か月だったということで、症状は発熱のほか、腹痛や下痢、おう吐といった消化器の症状が多くみられたということです。

子どもの肝臓病の専門医などで作る日本小児肝臓研究会によりますと、原因が分からない子どもの重症急性肝炎は、これまでにも年間10例程度あったということで、今回報告されている原因不明の肝炎についての調査チームを立ち上げて、詳しい症状や原因を調べているということです。

海外の研究では、患者の多くから下痢やおう吐などを引き起こす「アデノウイルス」に関連した別のウイルスが検出されたとして、このウイルスが原因と関わっている可能性も指摘されています。

「アデノ随伴ウイルス」が影響か

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