※2023年4月10日 21:00
日本経済新聞

ジャパンディスプレイ(JDI)は10日、中国のパネル大手、恵科電子(HKC)と有機ELパネルの量産化で提携すると発表した。JDIが技術を供与してHKCが2025年の量産を目指す。有機ELは韓中勢が席巻する。JDIは赤字経営が続き、資金力で劣る。虎の子の技術を差し出して量産を目指す格好で、中国頼みが強まる。

JDIのスコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)は10日に都内で開いた記者会見で「新工場の投資額は数千億円規模になる」と述べた。JDIの有機EL技術を使い、HKCが中国国内で工場を建設する。JDI側は工場建設への直接的な投資は行わなず、技術者を送るなどして対価を得る。

新工場にはテレビ向けパネルの生産にも対応できる8.6世代と呼ばれる大型設備を導入する。キャロン氏は「重厚長大型の投資をせず、アセットライト(資産圧縮)を目指す」と話した。日本国内には共同の開発センターを新設する。

ディスプレー市場では液晶より画質が鮮明な有機ELへのシフトが進んできた。調査会社の英オムディアによると、22年の世界の有機ELパネルの出荷金額は426億ドル(5兆6000億円)で10年前から6倍に急増した。

特にスマホ向けの中小型市場で液晶が有機ELに置き換わっている。米アップルのiPhoneや韓国サムスン電子のGalaxyなどスマホの旗艦機種で有機ELの採用が広がり、大型テレビや仮想現実(VR)用小型ディスプレーなどでも市場が拡大している。

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