コウリ・リチンズ容疑者(33)の夫は昨年3月、米ユタ州カマスにある自宅の寝室のベッドの足元で死亡しているのが見つかった。

当時の調べに対して妻のリチンズ容疑者は、自分の仕事用に家を買う契約を済ませたばかりだったと説明し、午後9時ごろ、寝室にいた夫のエリックさん(当時39)のために、お祝いのカクテルを持って行ったと話していた。

夫婦の寝室を出て息子の部屋で息子と一緒に寝たというリチンズ容疑者は、午前3時ごろ、夫が床に倒れて冷たくなっているのを発見したと供述していた。そして夫の死から約1年後、愛する家族を失った悲しみとの向き合い方をテーマにした子ども向けの絵本「Are You With Me?(『ここにいるの?』の意味)」を出版した。

しかし捜査当局は、リチンズ容疑者が夫のエリックさんに致死量のフェンタニルを飲ませて殺害したと断定。今月8日、殺人や禁止薬物所持などの容疑でリチンズ容疑者を逮捕した。

裁判所の記録によると、リチンズ容疑者はエリックさんが死亡するまでの数カ月間で数回にわたり、知人の「C.L.」からフェンタニルを不正に買っていたとされる。

エリックさんが死亡する数週間前、リチンズ容疑者は自宅でバレンタインデーのディナーを用意した。エリックさんはこのディナーの直後にひどく気分が悪くなり、妻が自分を毒殺しようとしているらしいと友人に打ち明けていたという。

解剖や毒物検査の結果、エリックさんはフェンタニルの過剰摂取が原因で死亡したことが分かった。体内からは、致死量の約5倍のフェンタニルが検出された。

捜査当局は捜索令状を取り、リチンズ容疑者のスマートフォンや自宅のコンピューターを押収。リチンズ容疑者が、フェンタニルの売人だったとされるC.L.と連絡を取り合っていたことが分かった。

調べに対してC.L.は、2021年12月~22年2月にかけて複数回にわたり、リチンズ容疑者に頼まれて鎮痛薬のヒドロコドンを売ったと話しているという。

22年3月4日、警察は男性が意識を失って倒れているとの通報を受け、リチンズ容疑者夫妻の自宅に駆け付けた。リチンズ容疑者が最後に薬物を入手したとされる日の6日後だった。


続きはソースで
CNN 2023.05.10 Wed posted at 12:02 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35203564-3.html