https://news.yahoo.co.jp/articles/97017b6158a637ae50eb552ae9a37993b20d9b9b
 「機密文書だ。面白いだろう」。
ドナルド・トランプ前大統領(76)が在任中に入手した機密文書を違法に自宅へ持ち出したとして起訴された事件。
南部フロリダ州の連邦地裁が9日に開示した起訴状には、トランプ氏が機密情報だと認識していたことや、
連邦捜査局(FBI)などの捜査を再三にわたって妨害していた様子などが記されている。

起訴状が詳述したのが、トランプ氏が大統領を退任した約6カ月後の2021年7月の音声記録だ。
トランプ氏は東部ニュージャージー州に所有するゴルフ場のオフィスで、ある作家のインタビューを受けた。
出版関係者やトランプ氏のスタッフ2人も立ち会い、同意のもとで録音もされたという。

トランプ氏は「私が見つけたものを見てみろ。攻撃計画だ」などと自ら話し始め、作家らに文書を提示。
国防総省や米軍の幹部らが作成した文書だと説明した上で
「これは機密の情報だ。大統領であれば機密解除ができたが、今はできない。まだ機密のままだ。面白いだろう」と自慢げに説明した様子が記されている。
米CNNによると、攻撃計画はトランプ氏が敵視していたイランに対するものとみられている。

トランプ氏は機密文書の持ち出しが発覚した後、「機密指定は解除した」などと弁明していた。
音声記録は、トランプ氏が退任後の自分に文書の機密解除の権限がないことを認識していた可能性が高いことを示している。
検察側はトランプ氏が違法性を認識していた重要な証拠ととらえている模様だ。

機密文書の中には、米国の核兵器に関する情報や外国から攻撃を受けた場合の報復計画、米国と同盟国の軍事的な「弱点」なども含まれていた。
しかし、文書は、仕事部屋のほか、宴会場や浴室、トイレ、寝室などにも保管しており、ずさんな管理が浮き彫りになった。

一方、起訴状にはトランプ氏が自身の弁護士をあざむいてまで機密文書の返却を拒む様子も記されている。
FBIは22年3月30日に刑事事件として捜査に着手。翌月には大陪審も捜査を始めた。
大陪審はトランプ氏が所持する全ての機密文書の提出を求める召喚状を出したが、トランプ氏はあの手この手で抵抗したという。

トランプ氏は弁護士に対し、召喚状が求める機密文書を「所持していない」と虚偽の説明をするよう提案。破棄したり、隠したりすることも求めていたという。
さらには、弁護士やFBIなどの目をあざむくため、共謀の罪などに問われた付き人に機密文書が入った大量の箱を移動するよう指示していた。

トランプ氏がそこまでして機密文書の所持にこだわった理由は何なのか。
大統領経験者として初めて連邦法違反で起訴されたトランプ氏は、13日にフロリダ州マイアミの連邦地裁に出廷する。

関連ニュース
トランプ氏、捜査を妨害 弁護士に虚偽説明そそのかす 起訴状開示
https://mainichi.jp/articles/20230610/k00/00m/030/012000c?inb=ys

先行関連スレ
核含む国防情報、不当保持 トランプ氏、起訴状開示 [香味焙煎★]
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1686342645/