JA上伊那(長野県伊那市)は15日、農業機械課などの職員8人(うち1人はすでに退職)が、農機具部品や工具、生活用品を勝手に発注して横領し、費用をJAや組合員に負担させるなどして約231万円の損害を与えたと発表した。現職の7人を近く懲戒処分とするといい、うち2人は懲戒免職とする。

記者会見した西村篝(かがり)組合長らによると、職員の不正は4月の内部監査で発覚した。伝票などを調べたところ、2017年~23年3月、伊那市と駒ケ根市の農機センターなどの職員が、私的利用や転売の目的で工具や生活用品を勝手に注文し、その代金を組合員がJAに支払う農機具の修理費に紛れ込ませるなどの手口で横領を繰り返していたという。

 悪質な例としては、キャンプ用品として使える保冷温庫やラジオ付きランタン、車のブレーキパッドを自宅に持ち帰ったほか、発電機は転売して5万円を得ていた。

朝日新聞社

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