謝罪をする一方で不正への組織的関与を否定したビッグモーターの兼重宏行社長。会見で新たに指摘されたのがビッグモーターの目の前の街路樹が消えた件です。こうした店舗が複数確認され、会見で質問が相次ぎました。

（略）

■街路樹こつぜん「全部刈り取った」

　そんななか、会見で相次いだのがビッグモーターの店舗前の街路樹について。

　ビッグモーター　兼重宏行社長：「（Q.一部報道では、店舗前の街路樹に除草剤がまかれて枯れていたのではないかと）あの…環境整備で…」

　なぜか、多くの店舗前の街路樹がなくなっているというのです。

　近隣住民：「2016年ぐらいにビックモーターができてからずっと。最初に全部刈り取っていた。業者か会社の人か分からないが総出でやっていた。社員さん全員で刈り取る、全部何もかも。ちょっと草が生えただけで根こそぎ取っている。それを日中、業務としてやっている」

　埼玉県の店舗が建つ前。ネットの地図で確認すると、2015年、青々としていた街路樹が2017年には色が薄くなり、2020年には半分くらいに。去年11月にはすべてなくなっています。福岡県の店舗前の街路樹も4年で木がだいぶ小さくなりました。

■除草剤で17本…自治体が被害届

　群馬県の店舗前の街路樹を巡っては、警察に被害届が提出される事態に。

　2021年の画像です。道路向かいの街路樹には葉があるのに店舗前の木に葉は残っていません。群馬県太田土木事務所によりますと、去年8月、街路樹17本が枯れているのに気が付き、土壌を調べたところ、除草剤の散布が原因だと分かりました。

　現在は倒木の恐れがあるため伐採したということです。今のところ、疑わしい人物などを特定できる情報はないといいます。

■「環境整備で…」社長が言及

　ビッグモーター　兼重宏行社長：「（Q.一部報道では、店舗前の街路樹に除草剤がまかれて枯れていたのではないかと）あの…環境整備で…」

　兼重社長が言い掛けた「環境整備点検」とは副社長らが店舗を視察し、掃除などの管理をチェックするものです。調査報告書にはこうあります。

　調査報告書：「従業員らにとって環境整備点検は、スーツを着たお偉方が上から目線で難癖を付けるだけのイベントになっていた」

■除草の指示「全くありません」

　ビッグモーター　兼重宏行社長：「（Q.除草のところまで細かい注文というか指示を出したということは？）全くありません。もう現場で判断してやりますから」
　ビッグモーター　和泉伸二専務：「私から補足させていただきますが、環境整備点検において全店舗ですね、お客様が入ってくる出入り口、歩道を含め、その前後10メートルにわたっていつも雑草やごみなどがあれば取り除こうという形で、ちょっと甘い認識で除草剤をまいてしまって、それが緑地帯の植木だったり街路樹だったりというものに対して影響を与えてしまったということはあると思います。もちろんそれは、もうかれこれ10年ぐらい前の話だと思う」

■「雑草生えるから」人工芝設置も

　福岡県小郡市の店舗前には人工芝が…。市によりますと、雑草が生えるからとビッグモーター側が設置したそうです。社長・副社長の親子辞任で騒動の幕引きとなるのでしょうか。

　一方で、損保各社は保険金の返還などを求める方針です。

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テレ朝ニュース　2023/07/25 19:42
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000308834.html

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