「いつまで接種し続ければよいのか」「いたちごっこではないか」と思われるかもしれませんが、インフルエンザワクチンでさえも、流行株を年ごとに狙っているので、いたちごっこといえばいたちごっこです。

ワクチンによって終生免疫まで期待されるわけではないので、いたちごっこ自体は悪いことではありません。むしろ、メッセンジャーRNAワクチンの技術変革によって、これほどスピーディに対応できることに感嘆すらします。

「新ワクチン」の接種が強く推奨されるのは、高齢者や基礎疾患がある人など重症化リスクの高い人です。病気がない健康な人については、定まった推奨はありませんので、個々が接種を判断することになります。

新型コロナは、インフルエンザより周囲への伝播性が高く、感染するとウイルス性肺炎を起こしやすく、つらい思いをされている方も多いことから、個人的にはインフルエンザワクチンより優先度が高いと認識しています。

インフルエンザワクチンを普段から接種している人は接種してよいと思います。新型コロナワクチン未接種あるいは1年くらい接種していない人は、「特例臨時接種」が終了する令和6年3月31日までに一度接種しておくことをおすすめします。これはあくまで私見です。

ただし、初期の従来株ワクチンを3回接種していても、XBB系統の新型コロナに対して十分な免疫は獲得できていません。この点には注意が必要です。
(一部抜粋)

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a9bb636479b8e10b4e7fe5be99649b6498a81f8c